〜 第一弾:今日の一冊 〜  海辺のずかん

皆さんの自然との最初の触れ合いはどんなでしたでしょうか?
生まれた時から自然がいっぱいの環境だった人もいれば、未だに山歩きやキャンプをされた事がない人までそれぞれ様々だと思います。
都市部のサラリーマン家庭で生れ育った私は、多くの人がそうであるように少年時代に親に連れられて海や山をはじめて体験しました。
小学校2年生の夏、それまでの海水浴場とは違った岩場の磯で親が作ってくれた箱メガネで海中を覗き、ツノダシやらコバルトスズメなど(関東では夏の間だけ-死滅回遊魚と言います)を始めて見た時の衝撃が今でもずっと残っており、その体験が今の自分の中に大きな部分を占めているように思うのです。

6才になった息子がテレビで水中の世界を知り、あれこれ質問をしてくるようになりました。仕事で出かけたついでに書店で適当な図鑑を物色した時に出会ったのがこの本です。

書名に「ずかん」とはありますが海辺の生き物を単に属性や種別で整理した生物図鑑ではありません。
カラー写真も無く、丁寧に描かれた水彩画が美しい児童向けの本ですが、むしろこの本を子供に買い与えようとする親は、自分の為にという気持ちが半分以上あるだろうと思います。

●本の内容
人気の無い、離れ島にチャーター?した漁船から降り立つ父と子。大きなリュックサックや吊り竿を携え砂浜を歩きキャンプ地へ向かいます。波打ち際で沢山の貝殻を見つける息子。よくみると貝殻以外にも海草や流木など沢山のモノが打ち上げられた様子が描かれてています。
まるで父親が一つ一つを説明するような感じで、貝殻や海草の名称だけでなく、木の実やウニのトゲ、ガラスの破片までが丁寧に解説されています。
ページをめくるとキャンプ道具の一覧と食料の保管方法、そしてしばし浜辺の植物観察をしていると潮の引く時間に。いそ遊びやシュノーケリング、釣などをしながら海辺の生体系を学び、二人で夕食を作って食べる。
料理はもちろん自家製の道具の作り方や釣りの仕掛けまで、一味違ったアウトドア遊びの教本にもなっています。片づけをしたら夜の海へ...。
水中ライトを沈め、自家製の網で獲物を捕獲。危険な生き物と扱い方を教えられながら夜が更けて行く....。

こんな夏休みの濃密な一時を子供と一緒に過してみたい。子供より自分が先にわくわくしてしまいます。
山本さん、連れてってください。お願いしま〜す。

*ご自身がアウトドア派でないお父さんがお子さんに買い与える際は注意が必要です。
子供に「連れていってくれぇ」とせがまれること必至ですので...。

Ryutaro


○私もひと言

大人が今まで経験してなかった事を自然とのルールみたいなものがこの本から理解出来る。
親子のふれあいが出来る1冊。

by Yammo

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